古町のまつり✨✨✨

古町のまつり

コロナ禍で中止していた「古町のまつり」(廣瀬神社例大祭)が4年ぶりに開催されます。
今年は9月14日の開催になります。
私は個人的にこのまつりには特別な思い入れがあります。
今から15年程前に子どもの学校文集に寄稿した『古町のまつり』への想い♥

廣瀬神社で降神された御神体を御神輿へと移し、杉木立の山中から朝日に輝く稲穂の中を厳かに歩く。
厳粛なる太鼓と笛の音に重なるようにしずしずと歩が進み、御旅所に御神輿が奉納されるまでの荘厳かつ神聖な「朝の御渡り」

打掛を朝の黒色から派手色へと着替え、御神酒も入り、賑やかに御神輿が古町通りを廻る「御中廻り」。
立花を取りあい、獲得した立花は縁起物として持ち帰って神棚へ飾り、歳の神(おんべ)の時にしめ縄等と一緒に燃やす。
花持ちをした中学生の時には、好きな娘にこっそり立花を1枝渡したり。
今年はどんな出店があるのかを期待したり。
軽やかな太鼓の音が、まつり気分を盛りあげる。

勇壮活発な太鼓と笛とホラ貝の奏でる盛り上がりの中に「オーサーヤリカケロー」のかけ声でまつりのクライマックスを迎える。西山に沈む夕日が「あ~楽しみにしていたまつりが終っちまう。これからまた寒くなるなぁ・・・。」の想いに若干の哀愁を滲ませながら、御神輿を廣瀬神社へとお送りする「御還り」。

今は亡き祖父と父と伯父と一緒に歩いた廣瀬神社への参道を今は息子と一緒に登っていく。

「どごさ行っても、まつりの日には帰ってこいよ。」と東京へと旅立つ朝、親父が言った言葉が蘇る。

日頃から「廣瀬神社さ上がれなくなったら、もう終いだな。」と言っていたまつりの行列を見送る親父はさみしそうだった。
まつりが終わった9月24日に親父は逝った。

次世代に伝えなくてはならない大切な、大切な特別な日。
『古町のまつり』

白黒の画像は古町の大火(昭和39年)前の昭和36年当時のものです。
茅葺き屋根の古町の家並みがまるで大内宿のようです。

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