「冬のコーヒー一匙分の忘却や」 寺山修司 

コーヒー

昨日の願いが叶ったのか今朝は雪。
静かな朝だったので雨から雪に変わったのかなと思いつつ起床しました。
部屋を暖め、お湯を沸かして、コーヒー豆を挽きます。
今日の豆は「エチオピア・グジG1 チルフィート(中煎り)」

エチオピアのコーヒー豆はあまりメジャーではないかもしれませんが(「ゲイシャ」除く)、これまでのコーヒーのイメージを変える野性的な味わいに魅力があります。結構前から好きな国のコーヒー豆です。

私がコーヒー好きになったのは高校生の時です。
高校は会津若松市に下宿しながら通学していました。下宿の隣りの部屋に1学年上のAbe先輩がいらっしゃいました。先輩は柔道部でごつい身体にいつも高校生なのにガウンを羽織っていました。
私は剣道部だったので(柔道部と剣道部は柔剣道場で隣り同士で稽古していました)いつの間にか親しくなり、ある時先輩の部屋へ誘われました。
先輩の部屋へ行くと、先輩は手動のミルでコーヒー豆を挽き、沸かしたお湯でそれをドリップしていただきました。インスタントコーヒーしか知らない私はコーヒー豆を見るのも、ミルでそれを挽くのも、コーヒーをドリップするのを見ることも初体験です。
そして淹れていただいたコーヒーを先輩は
「まずはブラックで飲んでみろ!」
「苦くないですか?」
「いいから飲め!」
恐る恐る一口含んだ瞬間、なんだろうこの味、この匂い。
衝撃が走りました✨
うめぇなぁ!!
その一口でコーヒーの虜になってしまいました。
それからは毎日のように先輩の部屋を訪ね、今日は「モカ」、今日は「サントス」と先輩の蘊蓄(うんちく)を聞きながら、コーヒーを飲むのが日課になりました。
先輩は実家が開業医だったので裕福なお坊ちゃまだったこともありますが、田舎の高校生で毎日違う銘柄のコーヒーを淹れて、飲んでいたのは驚きです😲


昔、ボブ・マーリーレゲエが好き過ぎてジャマイカまで遊びに行ったことがありました。
毎日「ブルーマウンテン」が当たり前のように朝食のテーブルに置いてあり、うれしい衝撃を受けたこともありました。

朝、おいしいエチオピアのコーヒーを飲んで、つい昔のことを思い出して一気にコーヒーへの想いを書いてしまいました。
明日の朝は「グアテマラ ラ・フォリー農園(中深煎り)」をいただきます。

コーヒーってなんて奥が深いんでしょう。

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